ダウンロードが終わったら、Thunderbird Setup 1.0.fix.exeファイル(2004/12/29現在)を
ダブルクリックしてインストールを開始します。インストールではライセンスへ同意した後、インストール方法
を選択できます。その際、”推奨”と”カスタム”がありますがカスタムをお奨めします。
”推奨”を選択するとインストール完了後に勝手にOutlook Expressの設定などを読み込むからです。
さて、インストールが完了した訳ですが、Thunderbirdはデフォルトの設定がOutlook Express
と大きく異なります。特にメールフォルダの変更が非常に面倒です。また、アカウントごとの設定では
自動受信間隔などはうまくインポートされません。この辺を含めて、設定を行います。
- メールフォルダの変更
「スタート」→「プログラム」→「Mozilla Thunderbird」にあるProfile Managerを
起動します。すると、下のような画面になりますので、Default Userのプロファイルを削除します。
右のウィンドウに見える「Default User」を選択して、「プロファイルを削除」を押しましょう。

今度は新規にプロファイルを作成します。「新しいプロファイルを作成」ボタンを
押します。ウィザードが起動しますのでこれに従って行けばいいのですが、メールフォルダの変更は
2つ目の画面(プロファイル名を決める画面:下の図)にありますので見逃さないように。

上の画面で「フォルダの選択」を選んで、メールなどの設定を保存したフォルダを
決めて下さい。C:\ドライブはOSの再インストールをすると必ずフォーマットされるので、僕のお奨めは
C:\以外のドライブです。選択を終えたら、完了ボタンを押します。
プロファイルを作り終えると、プロファイルマネージャー起動画面に戻ります。
ここで、右下にある「次回起動時も同じプロファイルを使う」をチェックして起きましょう。
(プロファイルが1つしかない場合は、上のチェックは意味がありません。)
- OutlookExpressのメッセージ、設定のインポート
次はOutlook Expressから設定とメッセージをインポートします。まず、デスクトップ
のアイコンや「スタート」→「プログラム」→「Mozilla Thunderbird」→Mozilla Thunderbirdで
Thunderbirdを起動します。下のような画面がでますが、これはキャンセルします。なんか言ってきますが、
構わず「終了」を押します。

次にThunderbirdのメニュー→「ツール」→
「
インポート」をクリックします。すると、下のような画面が
現れますので、”設定”を選択して「次へ」を押します。

次はインポートするメーラの選択になります。Outlook Expressを選択して「次へ」
を押します。

上記のインポートではアカウントの設定のみが読み込まれます。
同様にメッセージ、アドレス帳もインポートしましょう。インポートしたメッセージ、アドレス帳は
「
Outlook Expressのメール」とか
「Outlook Expressのアドレス帳」と分類されてますので、後で整理するといいでしょう。
また、Outlook Expressのアドレス帳のグループはうまく引き継がれないようです。
グループ名はインポートされますが、そのメンバーは空になってますので注意してください。
- 各種設定の変更
上記ですでにThunderbirdを使えるようになりますが、そのまま使うとOutlook Expressとは
次の点が大きく異なります。
- 送信サーバ(SMTPサーバ)は、どのアカウントでもデフォルトのサーバを使う
また、Outlook Express同様、
デフォルトのメール形式はHTMLです。僕はテキスト
しか使わないので、これも修正します。これらの設定は各アカウントごとに行うため、オプションではなく
アカウントの設定から修正します。Thunderbirdのメニューの「ツール」→
「
アカウント設定」をクリックします。
まずは送信サーバを各アカウントのサーバになるよう設定します。
下のような画面が出たら、各アカウントの「サーバ設定」をクリックします。

サーバ設定の画面は下のようになってます。ここの右下にある「詳細設定」を
クリックします。

詳細設定をクリックすると、下のウィンドウが現れます。ここでSMTPタブを
選択します。すると、SMTPは「常に既定のサーバを使う」になってますので、右にある▼を押して
現在編集しているアカウントのサーバ(ここではアカウント1)を選択して「OK」を押します。

同様の操作を各アカウントごとに行います。ちょっと面倒ですね。
次にメール形式をHTMLからテキストに変更します。アカウントの設定画面で
各アカウントの「編集とアドレス入力」を選択します。

次にメール形式をHTMLからテキストに変更します。アカウント設定画面で
下の図のように「編集とアドレス入力」を選択します。

右側の表示が編集とアドレス入力に変わりますので、下図のように
「HTML形式でメッセージを編集する」のチェックを外します。

こちらも送信サーバと一緒で、同様の操作を各アカウントごとに行います。
はぁ、、、ちょっと面倒ですね。
- 注意点
この原因は、複数のメールアカウントでメッセージを作成しても、
既定に指定された1つのサーバ※を使うことを前提としているためです。
この前提の故か、SMTP-Authが必要な複数のアカウントで送信する場合でも、各アカウントの
ログイン名、パスワードを認証を使わずに、既定のアカウントのログイン名、パスワードを
使ってしまい認証エラーになるようです。
ちょっと気持ち悪いですが、メールの経路さえ気にしなければ相手にも自分にも分かりませんので、
とりあえずは使えます。でも、何とかして欲しいですね。。。
ちなみに、日本ではspamメール防止策としてSMTP-Authが導入され、大手プロバイダを始め
無料メールでも採用が始まっています。それに対応するかのようにOutlook Expressや日本の
他のメーラでも対応が進んできています。どうしても気持ち悪いという方は、そちらのメーラを
試してみるのもいいでしょう。
※ SMTP-Authの設定は、「ツール」→「アカウント設定」の左のウィンドウの一番下にあります。
以上で簡単な説明を終えますが、カスタマイズ項目は多岐にわたります。
自分にあったカスタマイズをしてみて下さい。また、迷惑メールフィルタも積んでいますので、
こちらも上手に活用するとOutlook Expressには戻れなくなるかもしれませんね。。