CDに比べてファイル容量の小さいMP3。
近頃はMP3に対応したオーディオも出てきて、いろいろな環境でMP3が再生可能になってきました。
また、私みたいに手持ちのCDを大量にMP3化してJukeBoxとして使っている人もいることでしょう。
ここではフリーソフトを使ったMP3作成方法を紹介します。フリーソフトを使うメリットは次の
通りです。
- Exact Audio Copyのインストールと日本語化
英語版のソフトですが、日本語化するパッチも出ていますのでそれを使うこと
にします。
まずは、以下のサイトからExact Audio Copy本体と日本語化パッチをダウンロードして下さい。
Exact Audio CopyのDownloadページではbeta版となっていますが、
恐らく開発中ということでしょう。
2004/05/09時点での最新版eac095pb5.zipをダウンロードします。ダウンロードが完了したら、
適当に解凍して好きなディレクトリに移動してください。これでインストール完了です。
(要するに解凍するとすぐに使えるソフトです)
日本語化パッチも対応するバージョンのものを落とします。
eac095pb5.zipに対応するのはeac095pb5j01.zipです。こちらもダウンロード後に解凍します。
解凍したら、eac095pb5.exeをExact Audio Copy本体
(EAC.exe)があるディレクトリに、Japanese.txtをLangageディレクトリの下に移動します。
その後eac095pb5.exeをダブルクリック※します。
※英語ソフトを日本語化する場合、こんな感じで行うことが多いようです。
CDexの
日本語化パッチもありますので
興味がある方はやってみるといいでしょう。
- LAMEのインストール
次に、フリーのエンコーダであるLAMEをインストールします。LAMEは
PC-UNIXでも使われている有名なエンコーダで、どのようなジャンルの音楽に対しても
そこそこの音質を提供してくれます。まずは、以下のページのミラーサイトから、
LAMEをダウンロードします。
2004/05/12時点で、安定版は3.96でダウンロードするファイルは
lame-3.96.zipです。ダウンロードが終わったら解凍します。解凍後、好きなディレクトリ
(例えばc:\Program Files\)に移動すればインストール完了です。
- ドライブとLAMEの設定
EAC.exeをダブルクリックしてExact Audio Copyを起動します。
すると、ドライブなどの設定をする画面が立ち上がります。それに従って設定していきます。
もし表示された画面が英語ならば、一度キャンセルしましょう。その後、メニューの「EAC」
→「EAC Option」を表示し、「General」タブを選択します。下の方に言語の選択がありますので
「Japanese」を選択して「OK」を押します。一旦、Exact Audio Copyを終了して、再び起動してください。
再び起動した際、設定ウィザードが表示されない場合は、メニューの「EAC」→「設定ウィザード」
を選択してください。以下、設定ウィザードでの設定を述べます。
- ドライブの設定
まずはドライブの設定が始まります。説明を読みながら「次へ」を
押していきます。
途中、ドライブ性能の選択で正確さか速度かのどちらを重視するかを聞かれます。
ここは正確さ重視を選択します。
また、他の人がExact Audio Copyで設定した結果をウェブからダウンロードして来る
ことがありますので、その際はダウンロードした設定を使うと良いでしょう。
- LAMEの設定
次はLAMEの設定になります。LAMEの場所を自動検索にチェックを
入れて「次へ」を押します。検索が終了すると、先ほどインストールした場所が
「エンコード」のボックスに表示されます。もし、Exact Audio CopyがLAME.exeの
インストール先を見つけらなかったら、「検索」ボタンを押してLAME.exeのある
場所を指定してください。
また、LAMEの設定はr3mixフォーラムの推奨設定で十分です。
「次へ」を押してfreedbの設定へ進みます。
※LAMEが未インストール状態でExact Audio Copyの設定ウィザードを
使うと、インストールしてくれるはずのLAMEをインストールしませんでした。
- freedbの設定
freedbはCDのタイトル、曲名を提供するサイトです。
Exact Audio CopyでCDタイトルを検索した際、見つからないこともあります。
その際はユーザが入力するのですが、その入力した情報をfreedbへ送信することで
それ以降の人はそのデータベースを利用することが出来るようになります。
ここではデータベースを送信する際に使う電子メールアドレスを入れます。
これで設定が終了します。
- 日本語freedbの設定
Exact Audio Copyが使用するfreedbはタイトルや曲名がローマ字です。
そこで、日本語で登録されているサイトを利用します。但し、この
サイトは登録されているCD数が少ないようですので、その際はfreedbを利用したり自分で
作成したものを送信してデータベースを増やすようにしましょう。
まず、メニューの「EAC」→「freedb / データベースオプション」を
クリックします。現れたウィンドウの「Freedbサーバ」に次のURLを入力し、「OK」を
押せば終わりです。
http://freedbtest.dyndns.org:80/~cddb/cddb.cgi
- CDの挿入とタイトルの取得
ようやくMP3にするCDをCD/DVDドライブに入れます。タイトルと
曲名を取得するため、メニューの「データベース」→「CD情報取得」→「freedb」を選択します。
うまく成功するとTrack01〜の部分が曲名に変わり、右上にあるタイトルなどの項目も
埋まります。また、完全に一致するものが見つからない場合、近いものを探してきて
別の或いは複数タイトルから選択するようなウィンドウが表示されます。
正しいものが表示されていればそれを選択してOKを、無い場合にはキャンセルを押します。
もしタイトルに間違いがあったり、データベースに見つからない場合は
自分で編集することになります。編集はTrackXXというところを左クリックで選択し、
もう一度左クリックすると編集できるようになります(ファイル名やフォルダ名を変える
のと一緒のようです)。
- ギャップの取得とMP3への変換
曲名、タイトルなどの編集が終わったら、いよいよMP3に変換します。
その前に正しいギャップを取得します。メニューの「アクション」→「ギャップ検出」で
勝手にギャップを検出してくれます。もし、うまく検出できないようなら、メニューの
「EAC」→「ドライブ設定」→「ギャップ検出」で、「検出精度」を精密にして検出方法
A〜Cを試してみてください。
ギャップが検出できたら、MP3へ変換します。左の方にある「MP3」と
書かれたアイコンをクリックするとCD全体をMP3にしてくれます。特定の曲をMP3にしたい
場合は、(シフトorコントロールキーを押しながら)曲を選択した後、メニューの
「アクション」→「選択したトラックをコピー」→「圧縮」を選択します。
もし、上記の操作をしてもwavファイルが出来てしまうようならば、
それはエンコーダが正しく指定されていないためです。メニューの「EAC」→
「エンコードオプション」→「外部エンコーダ」で、「エンコードに使用するプログラム
をパスを含めて指定」にLAME.EXEの場所を正しく指定してください。